「みんなのイタリア語」日本語パート担当のアズサです。
中・高トータル6年間(人によってはもっと)勉強したにも関わらず、喋れない英語…何度か勉強にトライするたび、
やっぱりダメだ~ってコンプレックスになるばかりじゃありませんか?
ちなみに私はそうでした(^^;;
そんなときは、目線を変えてイタリア語を学ぶことを考えてみませんか!?
英語と近いけどひとあじもふたあじも違う、イタリア語を学ぶ魅力をお伝えします!
イタリア語のいいところ①ローマ字読みで発音が簡単!
私がイタリア語の最も好きなところは、「音」。とても美しい響きを持っています。
聞いているだけでも楽しくなるような、リズム感たっぷりの音感。
そして何よりも嬉しいのが、イタリア語の文字は例外なく毎回同じ読み方、それも、日本人によく馴染んだローマ字読みをします。
たぶん、日本人の大半がそうだと思うんですが、読んだら理解できるけど聞いてもわからない。また、話せない。話しても通じない。
これは英語の発音がひたすら難しいことにあります。
どういうことかというと、例えば英語で「a」の文字を発音するとき、3パターンぐらいありますよね。だいたいこんな感じ?
- face(顔)=フェイス
- farm(農場)=ファー(ル)ム
- apple(りんご)=エァップゥ
ホントはもっとあるかもしれませんが、あんまり英語には詳しくないもので(^^;;
だから単語によって同じスペルでも発音が違うことがあって、ひとつひとつ覚えるしかない。ってなりますよね。
これらの英語をイタリア人が読むと、全部こんな感じになります。
- face(顔)=ファーチェ
- farm(農場)=ファー(ル)ム
- apple(りんご)=アップレ
イタリア人は、「a」の字をすべて「ア」と読んでしまうんです。
もちろん、最近は英語をかなり上手に喋る若い人も多いですが、多くのイタリア人がこんな風にイタリア語なまりで読んでしまいます。
実は、ヨーロッパの中でもダントツ英語に苦手意識を持っているのがイタリア人らしいです。
それもこれも、イタリア語では例外なく、毎回同じ読み方をするからでしょうね。私たち日本人ととても近い感覚だと思います。
イタリア人の英語の下手さは自分たちでも自虐的に笑いにしてしまうほど。元首相、マッテオ・レンツィ氏も英語力をよくからかわれていました。
ちなみにイタリア語のアルファベットの読み方はこちら。
外来語(英語やフランス語から来ている言葉)はともかく、イタリア語オリジナルの言葉はすべてこの法則に従って読めます。
さらに、ほとんどの単語が子音と母音がセット、つまり日本語のかなと同じシステムでできています。
だから、読みをマスターするのはとっても簡単♪
まずこの時点でとても学ぶハードルが低くなります!
イタリア語のいいところ②イタリア人はほめ上手!
イタリア人はとにかくほめ上手!
Sono di Osaka.(ソノ ディ オーサカ):大阪出身です
これだけ喋れたらもう、
しかもさらに
ぐらいは言ってくれることも。
やっぱり、褒められることはモチベーションアップに欠かせない秘策です。
しかし、英語だとこうはいきませんよね…
世界中の人が話せるだけあって、逆になんで話せないの?みたいな雰囲気すらあることも。
自己紹介が出来たところで、…で?ってなります…(´・ω・`)カナシイ
是非とも、ほんの少しだけ勉強して、自己紹介できるレベルでイタリア人と一度喋ってみましょう。
みたいなテンションで褒めてくれるでしょう。
※一応、イタリア人っていっても色んな性格の人はいますが、でも総じてほめ上手な人は本当に多いです。
イタリア語のいいところ③先生は基本、ネイティブ
英語のいいところは、話す人口が多いので、比較的簡単に先生が見つかること。
ただし、その分非ネイティブもとても多いです。
特に、日本で暮らす外国人で英語の先生をしている人の中には第一言語が英語ではないという人もたくさん。
それ自体は別に悪いことではありませんが、やはり発音だけでなく、言い回しもある程度クセのある英語を聞き続けることにはなります。
外国人とコミュニケーションするときに感じるのが、お互いの第一言語じゃない共通語で会話するときの難しさ。
例えば、イタリアにおいてロシア人の友達と私が喋るなら、イタリア語を使うことになります。
普通のコミュニケーションに問題はありませんが、たまに正確にニュアンスが伝わらないことも。
これはきっと自分の第一言語に近いニュアンスの表現を使ったり、単語のとらえ方が違ったりするためでしょう。
(例え言語が同じだったとしても、口癖とか、好んで使う表現ってありますよね)
もう一人、イタリア人の友達が一緒にいると、その子が理解してどちらにもわかりやすい言い回しで言い直してくれて、初めて意味が通じることもあります。
その点、イタリア語を教えるよ!という人で、その国の人でない非ネイティブはかなり少ないんじゃないでしょうか。
(例:習う場所が日本で、先生がイギリス人というような場合)
少なくとも私は聞いたことはありません。
だって、例えばドイツ人が日本で教えるならドイツ語ですよね?
習う方としても、イタリア語を勉強したいのに「え、なんでドイツの人?」って思っちゃうし。
そんなわけで、英語に比べると、ネイティブの先生から正しい発音・言い回し・考え方を教えてもらえる機会はずっと多いのです。
イタリア語のいいところ④ヨーロッパ旅行に役立つ!
旅行するときにちょっと気になるのが世界共通言語、英語は果たして通じるのか問題。
イタリアに限って言えばローマ・ミラノ・フィレンツェなどの大きな都市の観光客慣れしているお店や美術館などなら、たいてい英語を話す人がいるでしょう。
でも、ちょっと外れたところに行くと、英語、わかんなーい!という人はたくさんいます。
あと、これはさすがイタリア人というか、話し始めは英語だったのに、話に夢中になっている間に最後はイタリア語で着地ー!みたいなことも多発。(;´∀`)
観光都市フィレンツェの有名店でさえ、商品の説明をしていた店員さん、最初は英語だったのに途中からイタリア語に…しかも自分ではそれに気づかず、日本人のお客さんは、最初はウンウン、→最後は( ゚Д゚)…???状態に。。
それで、話を戻しましてなぜイタリア語がヨーロッパ旅行に役立つのか、と言いますと。
イタリア語をはじめとするヨーロッパ言語は、多くがラテン語から派生しています。
つまり、単語や文法がとてもよく似ているのです。
彼らに言わせると、方言みたいなものなんですって。
彼らはイタリア語とスペイン語、フランス語とスペイン語など、別の言語でも会話が成立するんです。
実際に、日本人でイタリア語以外話せない人で、スペインやフランスに旅して全部イタリア語で通したけど行けた!という人を私も何人か知っています。
私自身も、オランダの空港で入国審査のときに複雑な質問をされて、とっさに英語が出てこず全部イタリア語で答えましたが、すぐに理解してもらえました。
あ、でも、東ヨーロッパはちょっと言語体系が違うので、これは西ヨーロッパ限定のお話かもしれません。
イタリア語のいいところ⑤他の言語が理解しやすくなる!
先ほども少し触れましたが、特に西ヨーロッパで話されている言語は将来的にかなりすんなり理解できるようになる可能性大!
特に、スペイン語は本当にイタリア語とスペル・発音・文法すべてが近いので、かなりわかるようになります。
そして、もしスペイン語が将来的にわかるようになると、南米にも気軽に行けるかも!?というメリットも。
南米は多くの国でスペイン語またはポルトガル語を話しますからね。
アメリカにも、スペイン語を話す人は結構いるそうです。
それと、これはあくまでも私の見解ですが…
イタリア語がきちんと理解できるようになると、英語を聞いてわかる確率も上がったような気がします。
たぶんですが、構造の近い言葉どうしは、話すときに使う脳の部分が近いのではないかと…
だから、イタリア語を話すようになって、中学時代とかに蓄積した英語の知識が、引き出しの奥深-くにしまわれていたのがあれ、呼んだ?みたいな感じで目覚めるんじゃないかと…
たぶんね。
全力でおすすめできない残り2割…デメリットもあります
さて、ここまでで
イタリア語すごい!!喋れるようになったらなんでもできる!!!感で夢ふくらんできたでしょうか。
最後に、あまり言いたくないんですけど…英語よりもイタリア語を選ぶとしたらのデメリットもお話しします。
デメリットその1:文法が…
入門イタリア語で挫折しやすい理由は、文法が少々複雑なこと。
日本語だと、現在・過去・未来はそれぞれひとつずつしかありませんが、イタリア語は過去形が4種類あります。
違いは簡単に言うと、こんな感じ。
- 単純な過去(昨日食べた)
- 継続していた過去(昨日テレビを見ていた時間帯に…)
- 過去の過去(先月聞いた話を昨日母に伝えた)
- 歴史上の過去(ラファエロは1520年に亡くなった)
※正確にはもっと色々パターンはあります。
それと、主語に合わせて6パターンの活用があること。
でもこれは英語もちょっと一緒ですよね。あの三単現のS!ってやつです。
そして男性・女性名詞があること。
この辺りが日本語にない特徴で、入門の一番最初の壁かもしれません。
でも、3種類もの文字(しかも漢字は無制限)や複雑な敬語表現を使いこなしている日本人のあなたなら大丈夫!!
最初こそ戸惑うかもしれませんが、一度ハラオチしたら、そこからはスムーズですよ!
デメリットその2:仕事は…
英語に比べて仕事に生かせる機会が少ない
これは事実です。
そもそもイタリア語が通じるのってイタリアしかない…(。-`ω-)
ヨーロッパの他の言語は、例えばフランス語やスペイン語はそこ以外でも通じる場所があります(フランス語ならカナダやアフリカとか、スペイン語なら南米とか、ドイツ語ならオーストリアやベルギーなど)。
だからそういう意味では役に立たないと言えばそうかもしれません。
役に立つとしたらイタリアと輸出入でやりとりする機会がある、とか、オペラ歌手を目指す、とかですかね。
あとはイタリアに住んで仕事をするか。←これもなかなかハードルが高い…
だからイタリア語マスターして仕事探すぞー!という方は、仕事の選択肢はかなり少ない、ということは十分認識していただきたいと思います。
いろいろ語りましたが、まとめ
でも、趣味として学ぶなら最高!!ヾ(≧▽≦)ノ
旅行にも使えるし、イタリア人はやっぱり話していて楽しい人が多い!
あと、とにかくお喋り好きなので、少々気持ちが沈んでいるときでもすぐに明るい方向に持っていってくれる。笑
そして、多少遠回りになるかもしれないけど最終的には英語の理解も深まる(ハズ)。
そんなこんなで、全力ではちょっと無理だけど、
8割ぐらいの力でイタリアを学ぶことをおすすめします!!
A presto!!